相続手続き

専門家に相続手続きを依頼した方がよい理由
1 労力の削減

専門家に相続手続きを依頼した方がよい理由は、労力を削減できるからです。
ご自身でやると、以下のような流れです。
まず、平日に仕事から帰った後や週末に、民法、不動産登記法、相続税法などについて調べ、手続きの方法や期限等も確認します。
特に税の世界は、通達が支配しているので、法律より頻繁に変わる通達の知識のアップデートは必須です。
次に、平日の日中に、市役所や法務局や税務署まで出かけて、必要書類を収集します。
その上で、記入例を参照しながら、膨大な申請書類に必要事項を記入して、平日の日中に、裁判所や法務局や銀行や税務署に出かけます。
後日、裁判所や法務局や銀行や税務署から、あれが足りない、ここが間違っている等の電話がかかってきたりすれば、漏れなくメモを取り、必ず期限内にやり直しましょう。
あっちに行ってこっちに行って、いろいろな役所の人たちとやり取りをして…と考えると、結構な労力です。
2 期限に間に合わせる
いくら労力をかけても、期限を過ぎたら、いろいろなデメリットがあります。
相続手続きには、期限があるものが多くあります。
例えば、相続放棄の熟慮期間が経過したなら、法定単純承認となり、法外な債務を相続してしまいます。
また、相続税の申告期限を過ぎたなら、無申告加算税や延滞税が課され、様々な特例や控除を利用できなくなるリスクがあります。
専門家に相続手続きを依頼した方がよい理由の一つには、期限に間に合わせることがあるのです。
3 正確さ
専門家に相続手続きを依頼した方がよい理由として、正確さがあります。
法律なら弁護士、登記なら司法書士、税金なら税理士という専門家がいます。
ところで、例えば、民法と相続税法では、養子の数や、相続放棄の扱いが違います。
民法だけ正確に理解し記憶していても間違えますし、相続法だけ正確に理解し記憶していても間違えます。
ということは、弁護士でも、相続税について間違えるし、税理士でも民法について間違えるということです。
手続きを仕事にしている専門家でも間違えるのに、慣れていない方が初めてやったら、正確にできない可能性が上がってしまいます。
4 知識より経験
細かい知識がたくさんあればよいという話ではありません。
何でもかんでも細かければよいという話でもありません。
勘所というかポイントがあります。
例えば、書きぶりはなんでもよいが、提出するすべての書類で書きぶりをそろえる必要がある、やり直しがきくものとそうでないものがある、期限との関係で起算点がいつか(死亡時か死亡を知った時点か)などです。
このあたりは、経験がものをいいます。
確かに、最近は、AIもかなり賢くなってきました。
もっとも、AIは、ネットの情報を要約しています。
しかし、本当に大事なことは、ネットで見つかるとは限りません。
例えば、裁判所でも支部ごとに運用がかなり違います。
このような部分は専門家の経験による差が出るといったところかもしれません。


























